武豊メイショウサムソン

有馬記念である。

もはや、精神的に通常の状態ではない。

今年の最後であり、いつも言っている事だが、このレースの後は、虚脱感に襲われて、少しの間精神的に朦朧として、身体が動かなくなる。

今年は、一頭の馬が引退する。
メイショウサムソン。G14勝の名馬であるが、超一流と呼ぶ成績には物足りない。今年未勝利。天皇賞宝塚記念で2着があるものの、昨年より力の劣化が見られるのは事実。前走JC6着は、伸びない馬場の内を選んだこともあるが、何より石橋Jにも関わらず、前にいけなかったことが不甲斐ない。凱旋門後の帰国初戦のレースと見れば納得がいくような行かないような。。。である。

馬も馬なら、人も人。今年の武豊は、トータルで見て不甲斐ない。重賞3勝どまり。あまりにも勝ちに見放されている。おまけに落馬続きという災難。いよいよ武豊の天下も危うくなってきたと感じている。

そんな馬と人が、有馬で今年を締めくくる。この後、サムソンは、種牡馬となることが決まっている。人はもちろん来年もある。しかし、岩田、アンカツ、ウチパクなど地方騎手の台頭も今年以上に、勢力を増すはずであり、川田、藤岡などの若手の突き上げも厳しい。試練の年となる可能性が高い。

このコンビでは、有馬記念は正直厳しい。わかっている。しかし、武豊は、ここでサムソンを勝利に導かないと石橋に借りを返せないのだ。武豊武豊として終われないのだ。サムソンも終われない。

たぶん、負けるだろう。でも、最後に、最後に「サムソンは、やっぱり強かったんだな。」「豊、やっぱり凄い、神だ」と言わせてほしい。